ホテル

レストラン

イタリア料理

イタリアワイン

歴史ある芸術都市フィレンツェ。観光に役立つ美術館、教会、広場など名所案内と情報。
Duomo ドゥオーモ
文字通り「花の聖母教会」という名にふさわしい華やかで美しい大聖堂。 白と緑とピンクの色大理石で幾何学模様で飾られた、まさに当時のフィレンツェの繁栄を誇示している、 イタリア的ゴシック建築である。 1296年から175年間の歳月をかけて建築され、約3万人が一堂に会することが出来る大きさである。 建物の奥行きは153m、クーポラの高さは100mを超える。クーポラ内側に描かれたヴァザーリとその弟子たちによる「最後の審判」は見どころ。 数々の技術上の困難を乗り越えてブルネツレスキが作り上げた円天井のこのクーポラはフィレンツェでもひときわ目を引く存在で、街のシンボルになっている。 階段を464段登れば、クーポラの頂塔から世界遺産に指定されたフィレンツェの眺めを堪能できる。
住所:Piazza del Duomo Tel.055 2302885 
時間:10:00-17:00、10:00-16:30(木)、10:00-16:45(土)、10:00-15:30(第1土)、13:00-16:45(日、祝) 

Campanile di Giotto ジョットの鐘楼
ドゥオーモに並ぶようにそびえ立つ高さ84mのゴシック建築の傑作といわれるジョットの鐘楼。 着工当事に建築を担当したジョットであるが、第1層完成後で他界してしまい、その後、第2層をアンドレア・ピサーノ、第3から第5層をフランチェスコ・タレンティが引継ぎ1359年に完成した。 遠くから壁を見ると、階層ごとに異なる様式で建てられたことが見受けられる。 414段の階段を上ればドゥオーモ同様、フィレンツェの街を見渡すことができる。
住所:Piazza del Duomo Tel.055 2302885 
時間:8:30-19:30 休日:1/1、復活祭、9/8、12/25 料金:6ユーロ

Battistero San Giovanni 洗礼堂 
フィレンツェ最古の建造物のひとつで、町の守護聖人洗礼者ヨハネに捧げられた八角形の聖堂建築。ローマ時代の神殿跡を土台にして建設されたと伝わるが、現在の建築物の大部分は11世紀のロマネスク様式。しかし過度の装飾を排し、均衡と軽快なリズム感を重視した外観からはすでにフィレンツェ特有の建築様式が窺える。中世、フィレンツェとその周辺領域に住む人々は、ここで洗礼を受ける慣わしだった。南、北、東側の扉はそれぞれ見事なブロンズのレリーフで装飾されている。 最も古いのは、ピサーノが手がけて1330年に完成した南側の扉で、28のパネルで区分され、洗礼者ヨハネの生涯を彫りこんだものである。キリストの生涯をテーマにした北側の扉と、ドゥオーモに面する東側の扉は、1401年に実施されたコンクールでブルネッレスキに勝利したギベルティの作。特に、旧約聖書の10の場面を掘り込んだ東側の扉は、ミケランジェロによって「天国の門 Porta del Paradiso」と称され絶賛された。内部の天井はクーポラで、13世紀前半にヴェネツィア出身の職人たちによって仕上げられたと伝わる、 「最後の審判」「洗礼者ヨハネ伝」「キリスト伝」をテーマとした金地のビザンティン風モザイクで覆われている。堂内の壁面で目を引くのはドナテッロとミケロッツォによる教皇ヨハネ23世の墓で、流麗な線で仕上げられたルネサンス期の墓標彫刻を見ることができる。
住所:Piazza S.Giovanni Tel.055 2302885 
時間 :12:00-19:00、8:30-14:00(日、祝) 休日:1/1、復活祭、9/8、12/25 料金:3ユーロ

美術館

Uffizi ウフィッツィ美術館
世界最大のルネッサンス美術の宝庫ともいえるウフィッツィ美術館。 1559年にジョルジョ・ヴァザーリがヴェッキオ宮殿に作ったU字形の官公街が美術館の原型になっている。 「ウフィッツイ」はイタリア語でオフィスを意味する。 ルネッサンスの時代、権力を振るったメディチ家の美術コレクションを所蔵している。
1765年に公式に美術館として開館したときには、商人、銀行家などのコレクションも加わり、現在では約4800点が所蔵され、そのうちの2000点が展示されている。 イタリア絵画が中心で、有名なサンドロ・ボッティチェリによるヴィーナスの誕生や、ミケランジェロ、ラファエロ、カラヴァッジョ・ティツィアーノなど有名アーティストたちの作品が45室に分け、流れがわかりやすく展示されている。
旅行シーズンは常に列ができていて1時間待ちは当たり前。 待たずに入館したい方は、手数料がかかるが(3ユーロ)、予約したい。
住所:Piazzale degli Uffizi 6  Tel.055 2388651 
時間:8:15-18:50 休日:月、1/1、5/1、12/25  料金:6.50ユーロ

Galleria dell'Accademia アカデミア美術館
ミケランジェロの彫刻とフィレンツェ派絵画を収めた美術館。 何よりも有名なのが、ミケランジェロの「ダヴィデ像」あることだろう。 シニョーリア広場と、ミケランジェロ広場に置かれている「ダヴィデ像」はそのレプリカ で、フィレンツェ共和国の自由のシンボルとなっている。 そのオリジナルを見れるのが、ここアカデミア美術館だ。 「ダヴィデ」は、 1501から1504年にかけてフィレンツェ市の依頼で制作されたもので、 ミケランジェロ26歳の時の作品である。
住所:Via Ricasoli 60  Tel.055 2388609  
時間:8:15-18:50 休日:月  料金:6.50ユーロ

Galleria Palatina パラティーナ美術館
ピッティ宮殿の中にある美術館のうちの一つ。美術館は宮殿をそのまま利用しており、展示室の装飾もとても豪華で、当時の雰囲気を味わうことができる。ラファエロの作品が11点あり、ラファエロファンには必見の美術館といえる。 なかでも「ラファエロの間」は彼の傑作「大公の聖母」、「小椅子の聖母」が展示されており、それらを鑑賞するだけでも価値がある。美術館から出ると、美しい回遊式の庭園(ボーボリ庭園)が広がり日曜日は日光浴をしながら本を読む地元の人々に出会うことができる。
住所:Piazza de' Pitti  Tel.055 2388614
時間:8:15-18:50 休日:月、1/1、5/1、12/25  料金:8.50ユーロ

Giardino di Boboli ボーボリ庭園 
トスカーナ大公コジモ1世と妃エレオノーラ・ダ・トレドが新たな居城としてピッティ宮殿に移った後、1550年に大規模な庭園の拡張工事が始まった。指揮をとったのはトリボーロ、ブオンタレンティ、ジュリオ、アルフォンゾ・パリージ等、当時を代表する建築家たちであるが、庭園は歴代の所有者たちによって何度も改装を重ねられてきた。1634年には、庭園の中央に円形劇場が作られ、ここでフェルディナンド2世の婚礼を記念するオペラも上演された。その東側には、海神が矛を持つ像を配した「ネプチューンの噴水」があり、さらにその先には「ケレース(豊穣の女神)の女神像」がある。18世紀に円形劇場に置かれたオベリスクと巨大な浴槽はローマの出土品。庭園の南半分にあたる生け垣が迷路のような「蜘蛛の小道」と、人造池「イゾロット(Isolotto)」周辺は、外の喧騒を感じさせない静けさに満ちている。「イゾロット」に浮かぶ小島にはペルセウスとアンドロメダの像が配置され、夏には涼しげなレモンの木の鉢植えが池を囲んで置かれる。なお「蜘蛛の小道」の途中にあるレンガ造りの二つのドーム状の建築物は、当時の氷室。冬季に集め た雪を内部に収めておき、夏季にはそこから取り出した氷をピッティ宮殿に住む大公の食卓に出したという。庭園の東端にある短い階段を登ると、「騎士の庭(il Giardino di cavaliere)」にたどり着く。多数の薔薇が植えられたこの優雅な一角からは、糸杉とオリーヴの木の並ぶトスカーナ地方の田園風景を手に取るように眺めることができる。「ケレースの女神像」から北へ進むとベルヴェデーレ要塞がある。もとは、ピッティ宮殿の背後の守りを固める目的で建設され、大公一家が有事の際に避難する場としても構想されていたが、現在は見晴らしのよい憩いの場である。緑の中を抜けて西側の緩い坂道を下ると、「ブオンタレンティのグロッタ(装飾洞窟)Grotta del Buontalenti」や、亀に跨る小柄な男の彫刻「バッカス」に出会う。このコミカルな彫刻は、大公の宮廷に使えていた道化の像だと伝えられ、当時の宮廷文化を偲ばせている。
住所:Piazza de' Pitti  Tel.055 2388709 
時間:8:15-16:30(1、2、11、12月)、8:15-17:30(3月)、8:15-18:30(4、5、9、10月)、8:15-19:30(6、7、8月)休日:第1と最終月曜、1/1、12/25  料金:6ユーロ

Museo Nazionale del Bargello バルジェッロ美術館 
装飾の少ない簡素な外観を持つバルジェッロ美術館の建物は、1255年にポデスタ(司法長官)の館として着工されたもの。現在では14〜17世紀のトスカーナ彫刻の傑作を専門的にコレクションした美術館として知られている。一階にはミケランジェロの作品が多く展示されている。内面の性格表現が見事な「ブルータスの胸像(Busto di Bruto)」や、古代神話のテーマに官能性を与えた「バッカス(Bacchus)」などは特に有名。またジャンボローニャの代表作で、ヴェッキオ宮殿の五百人広間にレプリカが飾られている「ピサを倒すフィレンツェ( La Virtu soggioga il Vizio)」も展示されている。中世の趣を残す静かな中庭を過ぎて階段を昇ると、またジャンボローニャの作品群がある。まずは動物彫刻の小品。これらはかつてメディチ家の別荘を飾っていた作品群だった。そして翼のある帽子とサンダルを身に付け、二匹の蛇が巻きついた杖を手に持つ「メルクリオ(Mercurio)」。ジャンボローニャ円熟期の作品で、爪先だけで体を支える絶妙のバランスで、天を駆ける神の姿を表現している。次に大広間に出るとドナテッロの傑作が並ぶ。まず「聖ゲオ ルギウス(San Giorgio)」のオリジナル(レプリカはオルサンミケーレ教会の外壁面に展示)。武器職人ギルドの注文で作成されたこの兵器と兵士の守護聖人の像は、派手なポーズを一切使わずに勇猛な聖者の姿を表現することに成功している。そして少年の姿の「ダヴィデ(David)」像。国父コジモ・デ・メディチの依頼で製作され、優雅で官能的な美しさに満ちたフィレンツェ・ルネサンスの傑作である。そして、サン・ジョバンニ洗礼堂の青銅扉の製作者を決定するため1401年のコンクールに出品された、ブルネレスキとギベルティによる「イサクの犠牲(Il Sacrificio di Isacco)」のパネル・オリジナルも展示。ギベルティは遠近法を取り入れて画面に奥行きを与えつつも、人物の重なりを避けた平易な表現に仕上げたのに対し、ブルネレスキは主役を画面奥、脇役を手前に配置し、さらに画面枠から人物をはみ出させる斬新な表現に挑戦した。1401年にはギベルティの勝利に終わったが、二大芸術家のこの作品は現在もここで並べて展示され、訪問者にその優劣を問い続けている。彩色テラコッタによる人物表現を高度な芸術にまで高めたデッラ・ロッビアの作品 「薔薇園の聖母(La Madonna del Roseto)」も必見の美しさ。
住所:Via del Proconsolo 4  Tel.055 2388606
時間:8:15-13:50  休日:第1、3、5日曜、第2、4月曜、1/1、5/1、12/25  料金:4ユーロ

Palazzo Medici Riccardi メディチ・リッカルディ宮殿 
国父コジモ・デ・メディチの依頼で、ミケロッツィの手により15世紀に建設されたメディチ家の館。建設当時、共和政だったフィレンツェで、他の有力市民層の反発を買わぬように、建物の外観は煌びやかな装飾を一切排した簡素で無骨ともいえる荒い石組みにあえて整えられた。外壁面に沿って作られた石のベンチは、市民が気楽に腰かけて休めるようにとの考えで設置されたもので、共和政下のメディチ家らしい配慮の表れである。扉をくぐると、素朴な外観から一転して、柱廊で囲まれた優美な中庭に出る。宮殿の名にふさわしい優雅な装飾と、ほっそりした列柱のリズミカルな配置は、外観の素朴な印象とは対照的に、支配階層の住宅らしい洗練美に満ちている。二階へ行くと「マギの礼拝堂(Cappella dei Magi)」と呼ばれる部屋に、ベノッツォ・ゴッツォリ作の有名なフレスコ画「ベツレヘムに向う東方の三賢王」(1459〜60年)がある。この絵は、メディチ家の人々と彼らと縁の深い人物の肖像が、宗教画の装いを借りて描き込まれていることでも有名。特に画面中央で、フィレンツェ風の丈の長い上着を身に纏い、白馬に跨ってこちらに目をやる優 雅なロレンツォ・デ・メディチの青年像は必見。理想化された表現ではあるが、 フレスコ画とは思えない、宝石のように煌びやかで細微な絵画技術に、 ゴッツォリの技術の洗練の極みを見ることができる。16世紀に、 トスカーナ大公となったメディチ一家がピッティ宮殿へ住居を移した後、 ここはリッカルディ家の所有となり、現在のように呼ばれるようになった。
住所:Via Cavour 1/3  Tel.055 2760340
時間:9:00-19:00  休日:水、1/1、12/25  料金:5ユーロ

Palazzo vecchio ヴェッキオ宮殿
三層から成る14世紀初頭のゴシック様式の石造建築で、高さ94mの塔も含めて完成したのは1340年。16世紀にトスカーナ大公国が成立するまではフィレンツェ共和国の政庁であった。外観の荒く簡素な石組みは建設当時の様子を伝えるが、16世紀にトスカーナ大公コジモ1世によって、内部の装飾は豪華な後期ルネサンス様式に改装された。共和政時代、この政庁はPalazzo della Signoria(シニョリーア宮殿)やPalazzo dei Priori(プリオーリ宮殿)などと呼ばれ、現在の名が現れるのは16世紀以降のこと。トスカーナ大公コジモ1世が1565年自らの居城を、アルノ川南岸のピッティ宮殿に「新しく」移して以来、ここは現在のようにヴェッキオ(古い)宮殿と呼ばれるようになった。その後は200人評議員が執務を取る場となり、パラッツォ宮殿からピッティ宮殿までを結ぶ「ヴァザーリの廊下」が作られて後は、ヴェッキオ宮殿はアルノ川を挟む広大な官庁街の北端となった。さて、正面の扉をくぐると、中央に「イルカを抱くキューピッド」の像を置く中庭が現れる。15世紀の建築だが、1565年にコジモ1世の息子フランチェスコの結婚式に合わせ、装飾はマ ニエリスム様式に変更され、回廊の天井部分はグロテスク装飾で埋められた。 人間と植物が渾然一体となった平面的な文様と、隙間のない過剰な装飾が見所である。 二階に行くと、壮麗な「五百人広間(Salone di Cinquecento)」にたどり着く。ここに1494年の改装当時、レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロによって壁面に戦闘画が描かれていたが、早期にどちらも失われている。現在目を引くのは、ヴァザーリによる大公コジモ1世の栄光を称える天井画である。様々な意匠を凝らし、 コジモ1世の権力の正当性を視覚的に訴えるべく描かれた図像は興味が尽きない。またジャンボローニャ作「ピサを倒すフィレンツェ」像のレプリカ(オリジナルはバルジェッロ美術館)と、ミケランジェロ作「勝利」像も展示。この大広間は、1865年から1871年までの間は統一イタリア王国の議会が開催され、現在もフィレンツェ市の行事に頻繁に使用されている。大広間の入り口右側には、「大公フランチェスコ1世の書斎(Studiolo di Francesco I)」があり、小部屋の内部はマニエリスム絵画が隙間なく飾られている。壁面下段の絵画は扉のように開く構造になっておりガイド付きで見学が可能。父コジモ1世と違い、繊細で内向的なフランチェスコ1世の性格を偲ばせる部屋である。三階には、ブロンヅィーノの天井画で有名な、コジモ1世の妃「エレオノーラ・ダ・トレドの住居(Quartiere di Eleonora)」や、寓意に満ちたフレスコ画が興味をそそるコジモ1世のプライベート・ルーム「元素の部屋(Quartiere degli Elementi)」がある。「謁見の間(Sala dell'Udienza )」では、ローマの伝承を描いた巨大なフレスコ画が目を引く。そして青と金の百合文様で有名な 「百合の間(Sala dei Gigli )」にたどり着く。天井と壁を華やかに飾る百合の紋章は、実はフィレンツェの紋章(赤と銀)ではなく、フランス王家の紋章を表す。共和政時代、グェルファ国家であったフィレンツェが、政治的保護者であるフランスに敬意を示して作ったものである。ドナテッロの代表作にして共和政のシンボル「ユディットとホロフェルネス」像が展示されているのも見逃せない。
住所:Piazza della Signoria  Tel.055 2768224
時間:9:00-19:00、9:00-14:00(木、祝)  休日:1/1、5/1、復活祭、8/15、12/25  料金:6ユーロ

教会

Santa Croce サンタクローチェ教会
フィレンツェにおけるフランチェスコ会の拠点で、1294年に着工され、90年かかって完成した。 フランチェスコ会の聖地は、アッシジにあり、フランチェスコ(1182-1226)によるルネッサンスへの影響は大きい。 また、サンタ・クローチェはミケランジェロ、ガリレオ・ガリレイ、ロッシーニなどの墓があることでも有名。聖堂内の右奥の「バルディ礼拝堂」には、ジョットのフレスコ画『フランチェスコの葬儀』など、フランチェスコの生涯について描かれている。 回廊内には美術館が設置され、サンタ・クローチェの「クローチェ」の意味でもある『生命の木』が壁面に描かれている。チマブーエの『十字架像』は、 1966年の洪水で被害を受けているがすばらしい。回廊突き当たりには、ブルネレスキの「パッツィ家礼拝堂」がある。これは、パッツィ家が注文した家族礼拝堂で、ルネッサンスの幕開けともいえる。また、この教会のある広場、サンタクローチェ広場は、6月はカルチョ・ストリコ(古代サッカーの意で現在のサッカーのもとになったものといわれる)の会場になる。フィレンツェ旧市街は、ドゥオーモ、サンタ・マリア・ノヴェッラ、サント・スピリトとこのサンタ・クローチェの広場を中心に4つの地区に分かれている。広場の周りにはショップが並び、露天もあり、いつも人がいっぱい。近くにはパブが多く、夜はにぎわう地区である。
住所:Piazza S.Croce  Tel.055 2466105
時間:9:30-17:30、13:00-17:00(日、祝)  休日:1/1、6/13、10/4、12/25、12/26  料金:5ユーロ

Santa Maria Novella サンタ・マリア・ノベッラ教会
イタリアにおいて最も重要なドメニコ会の拠点となった聖堂。 白と緑、ピンクの大理石が規則正しく並ぶ幾何学模様のファサードが特徴で、これはフィレンツェスタイルといえる。 13世紀からドメニコ会が活動し始めた。内部の中央正面奥には、トルナブオーニ家が依頼した「トルナブオーニ礼拝堂」があり、ギルランダイオのフレスコ画が美しい。 1485〜1490年というフィレンツェ絶頂期に描かれたこのフレスコ画は、フィレンツェの最も華やかな時期を垣間見ることができる。 向かって右側の壁にはヨハネの生涯、左側には聖母マリアの生涯が描かれている。 「緑の回廊」には、ウチェッロなどのフレスコ画『創世記』がある。 1966年のアルノ川の氾濫で受けた損傷が激しいが、『ノアの洪水』は見もの。 この教会の前にはサンタ・マリア・ノヴェッラ広場がある。 フィレンツェの広場の中でもシニョーリア広場、共和国広場と並んで大きい広場。 芝生が広がるこの広場では、フィレンツェ市民の憩いの場でもある。 広場を挟んだ教会の正面には、ロッビアのメダイヨンで飾られたロッジアがある。 広場の周りは高級ホテルが占める。
住所:Piazza S.Maria Novella  Tel.055 2645184
時間:9:00-17:00、13:00-17:00(金、日、祝)    料金:2.50ユーロ

Santa Maria del Carmine サンタ・マリア・デル・カルミネ教会
3世紀半ばに着工されたカルメル会の聖堂。マサッチョのフレスコ画のある「ブランカッチ礼拝堂」が名高い。 ミケランジェロも、このフレスコ画を模写するために、ブランカッチ礼拝堂に通っていた。 聖堂は1771年に火災に遭い、再建されたが、ブランカッチ礼拝堂は火災を免れた。 礼拝堂のフレスコ画は、マゾリーノと彼の弟子マサッチョによって描かれた。 しかしこの仕事の完成には、注文主のブランカッチ家がメディチ家によってフィレンツェから追放されたため、50年を要した。フレスコ画の中でも、マゾリーノの『アダムとイブの誘惑』と、マサッチョの『アダムとイブの楽園追放』の比較が興味深い。 前者は、アダムとエヴァは美しいがぶっきらぼうに立っている。 それに対して、後者のアダムとエヴァは、肉体感があり、悲鳴が聞こえてくるようだ。
住所:Piazza del Carmine 14  Tel.055 2382195
時間:10:00-17:00、13:00-17:00(日、祝)  休日:火、1/1、1/7、復活祭、5/1、7/16、8/15、12/25
料金:4ユーロ

San Marco サンマルコ教会
サンタ・マリア・ノヴェッラと同じく、ドメニコ会の聖堂。 修道院が付属していて、現在修道院は美術館となっている。 階段を上って2階に出ると、フラ・アンジェリコの優美で繊細な『受胎告知』が目の前に現れる。 修道僧が生活していた各個室に1枚ずつのフレスコ画が描かれており、その数は42枚。 キリストの生涯を描いたこれらのフレスコ画も、フラ・アンジェリコらの作品である。 回廊にあるフラ・アンジェリコの『キリスト磔刑図』、階段の入り口の小食堂にあるギルランダイオの『最後の晩餐』も見逃せない。
住所:Piazza S.Marco 1  Tel.055 2388608
時間:8:15-13:50、8:15-18:50(土)、8:15-19:00(日、祝)  休日:第1、3、5日曜、第2、4月曜、1/1、5/1、12/25  
料金:4ユーロ

Santo Spirito サント・スピリト教会
アゴスティーノ会の聖堂で、13世紀に着工された。 アゴスティーノ会は、サンタ・マリア・ノヴェッラを建設したドメニコ会と仲が悪かった。 大聖堂ドゥオーモのクーポラと同じブルネレスキの設計だが、彼の死などがあり、ファザードは未完成のまま。 しかし、聖堂内の空間は完璧で美しい。 聖堂内のフィリッピーノ・リッピによる『聖母子と聖人たち』や、ミケランジェロによる木製の『十字架像』が見逃せない。 また、この界隈は庶民的な雰囲気で、地元の人が集まる地区だ。 午前中には野菜や洋服を売るメルカート(市場)でにぎわう。
住所:Piazza S.Spirito  Tel.055 210030
時間:10:00-12:00、16:00-17:30、11:30-12:00(土、日、祝) 休日:水午後  

広場

Piazza della Signoria シニョーリア広場
ヴェッキオ宮殿のそびえ立つ広場。 13〜14世紀の自治都市時代に政治の中心であった。 当時ヴェッキオ宮殿は、フィレンツェ共和国の政庁であり、現在では市庁である。 広場の中央にはコジモ1世の騎馬像があり、ヴェッキオ宮殿前にはネプチューンの噴水、アーケードのロッジアがある。 ヴェッキオ宮殿前には、「ダヴィデ(レプリカ、オリジナルはアカデミア美術館)」など、ロッジアにはメンドゥーサの首を掲げる「ペルセウス」などがあり、野外美術館とも呼ばれている。 ここは1498年修道士のサヴォナローラが過激な宗教活動がゆえ火刑された場所でもある。 以前は中央にあった駐車場が景観を邪魔していたが、それが隅に移され、美しい広場を眺めることができるようになった。

Piazza della Repubblica 共和国広場
フィレンツェの発祥の地だといわれる広場。 19世紀まであった旧市場をチョンピ広場に移し、生まれ変わった。 現在は高級カフェが軒を並べ、昼は待ち合わせの場所、夜は大道芸人の集まる場所として賑わう。 今はメリーゴーランドが設置されている。

Piazza S.S. Annunziata サンティッシマ・アヌンツィアータ広場
アヌンツィアータ教会と捨て子養育院美術館のあるこの広場は、 フィレンツェの広場の中でも特に美しい広場といわれている。 広場中央にはフェルナンド1世の騎馬像が立つ。 アーチが連なる柱廊はルネッサンス様式。 捨て子養育院のアーチには、ロッビア作のメダイヨンがはめ込まれている。 アヌンツィアータ教会で常にミサが行われていることや、捨て子養育院の奥が幼稚園になっていることで、フィレンツェ市民が行き来する広場でもある。

Piazzale Michelangelo ミケランジェロ広場
フィレンツェ全体の眺めを楽しむことができる、市街地の高台にある丘の上にある広場。 中心地から散歩気分で、アルノ川沿いにある階段を上っていくのもよし、12番か13番のバスを利用してもよし。 周りにはオリーブ畑が広がり、フィレンツェのパノラマを楽しむことができる。

その他

Ponte Vecchio ヴェッキオ橋
アルノ川にかかるフィレンツェ最古の橋。 橋といっても両側には彫金細工店や宝石店がぎっしりと並び、道路からそのまま入ると、橋とは気づかないほどの趣。 13世紀には肉屋が並び悪臭を放っていたところ、フェルディナンド1世の命令により、1593年に市場は橋から撤去され、その後今のように宝石店が立ち並ぶようになった。 この橋がいわゆる橋のように見えないもう一つのわけは、宝石店の階上には、かつてのウフィッツィ宮とピッティ宮殿を結ぶ通路として建築家ヴァザーリの設計した「ヴァザーリの回廊」が通じているためだ。 第二次大戦末期のドイツ軍による爆破を免れたこの橋のこの回廊を、ヒトラーも、それに対抗するバルチザンも歩いたといわれている。 思い出の一枚として、フィレンツェの夕暮れ時、グラッツィエ橋からポンテヴェッキオ全体を入れたショットは特におすすめ。

Fiesole フィエーゾレ 
フィレンツェの北側、標高約300mの小高い丘の上に建つ小都市。オリーヴと糸杉に囲まれた自然豊かなこの町はエトルリア人の建設都市で、起源はフィレンツェよりも古い。現在は夏の避暑地や高級別荘地として知られる町であり、ムジェッロまで見渡せる素晴しい眺望が人気を集めている。バスが発着するミーノ広場Piazza Minoに建つドゥオーモは、11世紀着工の簡素なロマネスク様式。肖像彫刻に多くの優れた作品を残すミーノ・ダ・フィエーゾレの作品「大司教サルターティの胸像」は一見の価値あり。ミーノ広場から北西にのびる急な坂道を登っていくと、左手にフィレンツェの遠望が楽しめる展望台が現れる。道の突き当たりがロマネスク様式のサン・フランチェスコ教会。1225年に建設され現在では教会と付属僧院が見学できる。ドゥオーモのすぐ裏手には、13〜15世紀のトスカーナ美術の収集で名高いバンディーニ美術館Museo Bandiniがある。ここのルカ・デッラ・ロッビアによる彩色テラコッタの幅広いコレクションは見事。美術館のすぐ傍には、ローマ共和政期に建設された浴場跡とローマ劇場跡Teatro Romano、そしてエトルリア、ローマ 時代の出土品を展示する併設の考古学博物館Museo Archeologicoがある。 修復された神殿の列柱が並ぶ劇場跡では、 毎年7月に「フィエーゾレの夏Estate Fiesolana」 フェスティバルが開催され、オペラやコンサートを楽しむことができる。
サンタ・マリア・ノッベラ駅から7番のバスで約20分。